前回の記事では、暮らしを豊かにする資格をカテゴリー別に紹介しました。資格が決まったら次に考えたいのが「どうやって学ぶか」です。同じ資格でも、学校に通う人もいれば、独学で挑む人もいます。学び方によって、かかる費用も学習にかけられる時間も、途中で挫折しやすいかどうかも大きく変わってきます。本記事では、資格取得の代表的な5つの学び方を比較しながら、自分に合った学び方を見つけるヒントを紹介します。
学校・専門学校に通う
資格の学校(TAC、LEC、大原など)や専門学校に通う方法は、体系立てられたカリキュラムと、同じ目標を持つ仲間との学びが大きな魅力です。決まったスケジュールで通学するため、学習ペースを自分で管理するのが苦手な人には特に向いています。講師に直接質問できる環境も、独学でつまずきやすい人には心強いポイントです。一方で、他の学び方に比べて費用は高めになる傾向があり、通学の時間を確保できることが前提になります。
こんな人におすすめ:学習ペースを自分で管理するのが苦手な人、同じ目標を持つ仲間からモチベーションを得たい人、短期間で体系的に学びたい人。
通信教育を活用する
通学よりも低コストで、自分のペースで学べるのが通信教育です。たとえばユーキャンは150以上の講座を展開し、初心者向けの教材とデジタルサポートが充実しています。フォーサイトは行政書士や宅建士など難関資格で高い合格率を誇り、質の高いフルカラーテキストが特徴です。スタディングはWeb教材中心で価格が抑えられており、隙間時間の学習だけでも合格を目指せる独自メソッドを採用しています(通信講座比較 | グッドスクール)。テキスト重視、Web完結、バランス型など、予算と学習スタイルに応じて選べるのが通信教育の強みです。添削課題や質問サポートが付いているサービスも多く、独学よりも挫折しにくいのが特徴です。
こんな人におすすめ:通学する時間は取れないが、独学だけでは不安な人、決まった教材とサポートに沿って計画的に進めたい人。
YouTubeやUdemyなどオープンな講座・講師を選んで学ぶ
近年は、YouTubeの教育チャンネルやUdemy、Courseraのようなオンライン講座プラットフォームで学ぶ人も増えています。Courseraは世界的な大学やGoogle、IBMなどの企業が提供する7,000以上の講座を配信し、修了証や学位取得も可能です。Udemyは個人講師を含む10万以上の講座があり、実践的なスキルから趣味まで幅広く学べます(CourseraとUdemyの比較 | D-Cubed Lab)。無料または低価格で世界中の講師から学べる一方、講座の質は玉石混交なので、レビューや講師の実績を確認して選ぶ姿勢が欠かせません。特にIT・DX系やビジネススキル系の資格は、こうしたプラットフォームの講座数が豊富な分野です。
こんな人におすすめ:自己管理ができ、コストを抑えて学びたい人、IT・語学など講座の選択肢が豊富な分野に挑戦したい人。
パーソナル講師を選ぶ
個人が個人に教える「スキルシェア」の市場も広がっています。ストアカは個人のスキルを共有できるマーケットプレイスで、マンツーマン講座を含む多様な講座形態があり、登録ユーザーは10万人を超えています(ストアカとは | ストリートアカデミー)。MENTAは約7,400名のメンターから、プログラミングやデザインなど65以上のスキルをチャットやビデオ通話でマンツーマン相談できるサービスで、80万人以上が利用しています(MENTA公式サイト)。自分の理解度や目的に合わせて、オーダーメイドでペースを調整してもらえるのがパーソナル講師の大きな魅力です。疑問点をその場で解消できるため、独学や通信教育でつまずいた経験がある人にも向いています。これは筆者自身が提供したいと考えている学び方でもあります。
こんな人におすすめ:自分のペースや理解度に合わせて柔軟に学びたい人、独学や通信教育でつまずいた経験がある人、実務に近い生きた知識も得たい人。
書籍を使って独学で学ぶ
もっとも古くからある方法であり、コストも最も低く抑えられるのが書籍による独学です。体系的にまとめられた参考書と過去問を組み合わせて学習を進めるのが王道のスタイルです。資格・検定の公式サイトでおすすめの参考書や過去問題集が紹介されていることも多く、教材選びに迷いにくいのもメリットです。自分のペースで進められる自由度がある一方、学習計画を立てて実行する自己管理力が求められます。すでにある程度の基礎知識がある資格や、2回目以降の挑戦(再受験)には特に相性のよい方法です。
こんな人におすすめ:自己管理力に自信があり、コストを最小限に抑えたい人、基礎知識がすでにあり仕上げの学習をしたい人。
まとめ 〜 自分に合った学び方を組み合わせる
学校、通信教育、オープンな講座、パーソナル講師、独学。それぞれにメリットとデメリットがあり、どれか一つが正解というわけではありません。大切なのは、資格の難易度や自分の生活リズム、予算、そして「一人で計画的に進められるタイプか、誰かと一緒の方が続けやすいタイプか」といった自分の性格に合わせて選ぶことです。資格の難易度や予算に応じて、複数の学び方を組み合わせるのも有効です。たとえば基礎は通信教育やオープン講座で低コストに固め、理解があやふやな部分だけパーソナル講師に見てもらう、といった使い分けもできます。学び方に迷ったときは、まず一つの方法を短期間試してみて、続けやすさを確かめてみるのもおすすめです。
次回は「資格を維持するコストもかかる」をテーマに、更新制の資格や内容がアップデートされる資格について整理していきます。自分に合った学び方が分からない、相談しながら決めたいという方は、Rapidstreamsのキャリアコンサルティング(パーソナルカウンセリング)もぜひご活用ください。

